『三代目カレー舎、NANDI。』~尼崎から京都へ移転の老舗スパイスカレー舎☆~
関西のカレーシーンの中心と言えばやはり大阪。
スパイスカレーを中心とした一大ムーブメントを巻き起こしておりますね。
そんな関西エリアで最近徐々に、しかし確実に勢いを伸ばしてきているのが京都。
今までの京都のカレーシーンといえば欧風系、昔ながらのジャパニーズ・カレーライス、インド系やタイ系といったエスニック料理で、スパイスカレーというジャンルはほとんど見られませんでした。
しかし最近は京都市内を中心にスパイスカレーを扱うお店がイイ感じに増加してきています。
今回お邪魔してきたのが、そんなスパイスカレーのお店『三代目カレー舎、NANDI。』へ。
「三代目ってなんぞ??」っつー感じなんですが、元々はバックパッカーだったご夫婦が兵庫県尼崎にて『Curry Restaurant NANDI』としてOPENしたのが初代。
そして阪神淡路大震災で自宅が全壊したのをきっかけに、同じく尼崎市内に『印度亜細亜食堂NANDI』として店を移転したのが二代目。
更に縁あって京都一乗寺にてカレー専門店『三代目、カレー舎NANDI。』として昨年7月に移転OPENされました。
初代から数えて25年の歴史を持つ老舗の味を堪能しに行って参りました!!!
白川通と北大路通の交差点近くの1本筋を入った裏手にお店を発見。
黄色の「スパイスカレー」と書かれた旗が目印になりま。
近くには同じく老舗の『ガラムマサラ』があるんで、こりゃなかなか選択を惑わします(笑)
店内はカウンターのみのこじんまりとしたキャパシティ。
バックパッカー時代に集めたのか、様々な国の民芸品的な物で飾られています。
店主さんが調理、奥さんはサービスっちゅー配置っすかね。
ランチのカレーはこんな感じのラインナップ。
オリジナルメニューの「黒カレー」を中心とした多種多様なカレー&エスニック料理が揃っています。
「黒カレー」の具はチキン、ビーフ、ラム、ミックスベジタブルから選択。
むむー、この「ドピアザ」ってのごっつ気になりますが、やはり初回は鉄板のメニューからいただくのが道理。
今回は名物「黒カレー」のラムチョイスと「レンズ豆と野菜のカレー(サンバル)」の「ダブルカレー(880円)」をオーダーしました。
【ダブルカレー(黒カレー+レンズ豆と野菜のカレー)】880円
中央の雑穀ライスを境目に広がるやや茶色掛かった黒いルー。
反対側にはレンズ豆と細切れ野菜の汁無しカレー。
付け合せはフライドオニオン、獅子唐、パパド、そして何故かフライドポテトといった異種格闘技的ごちゃ混ぜっぷりです。
先ずは「黒カレー」から。
スプーンでルーを掬ってみてちょっと驚き。
想像していたサラサラ系のルーとは違い、かなりとろみのある粘度。
この感じ、どっちかというと欧風系の其れに近いっすね。
一口目からドッカンドッカンと爆発する強い辛さと凝縮された濃度。
スパイスカレーと呼ぶにはやや抑えめの利かせ具合で、辛味と濃度にスポイルされてる感じ。
プリッとしたラムの食感、クセの無い旨味がイイすねー。
「レンズ豆と野菜のカレー」は所謂「サンバル」ですが、これまた変わったスタイルですねー。
汁気の無いセミドライ(??)的な具のみのサンバルなんすね。
あっさりとしたヴィジュアルからの想像とは、またもや180度違った強めの攻め具合。
塩気と仄かな酸味の立ち具合がしっかりしていて、「黒カレー」とはまた違った方向性の強さを発揮しています。
双方共にかなり主張の強い仕上げとなってますねー。
「黒カレー」は辛さに抵抗の無い人だとちょっちしんどいかもーな辛味。
濃さもかなりガッチリしてるんで、後半ちょっと食べ疲れるやも。
「レンズ豆と~」がもうちょっと優しい感じならバランス良くなるかな??
ガッツリ濃厚なカレーランチを堪能。
ご馳走様でした!!!m(_ _)m
「スパイスカレー」という話でしたが、食べてみると大分と印象の違う感じすね。
どちらかといえばインド料理の枠内で、そこに独自性を取り入れたオリジナル色の強いカレー。
流行りのタイプのカレーではありませんが、こういうどこかノスタルジックさを放つカレーもええもんすね。
ただ、カレーのクセはそこそこあるんで、良し悪しは個人の嗜好により別れそう。
『ガラムマサラ』との二大老舗カレーとして頑張ってほしいお店です(^ω^)
【三代目カレー舎、NANDI。】
ジャンル:スパイスカレー/エスニック料理
電話:075-712-4522
住所:京都府京都市左京区一乗寺築田町95 第2メゾン白川1F
交通手段:京都市バス「上終町京都造形芸大前」駅から徒歩約5分
営業時間:11:30~14:30/17:30~21:30
定休日:水曜、第3木曜
駐車場:無
サイト:http://homepage2.nifty.com/nandi/
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