『カシミール』~遂に生きた伝説を堪能☆~

 

カシミール2
大阪のカレー屋をあちこち食べ歩いてる最近。
色々回ってますが、大阪でカレーと言えば最早伝説と化しているカシミールに未だ訪問出来ておらず。
これはいかん(゚Д゚)
これではいくら大阪中のカレー屋を回ったとしても意味が無いではないか。
ハードルの高さを何とか乗り越えて、この度生きた伝説を味わいに突撃して参りました!!(・ω・)
カシミール3
地下鉄堺筋線 北浜駅の4番出入口から高麗橋1交差点を東に300m程進み、
阪神高速1号環状線を潜って2つめの信号を左折。
そのまま20m程進むと…あっれ~この辺りのはずなんだけどなぁ~(゚Д゚ ≡ ゚Д゚)キョロキョロ
「また地図の位置がズレてんのか~!?」と舌打ちしながらウロウロしても見つからず。
最初の場所に戻って右往左往してると…目の前の細っっっっい敷地に「カシミール」と書かれたテントが。
こ、こ、こ……ここか~~~~い‼Σ(゚д゚lll)ズガーン
自販機横にある民家みたいな扉がありますが…いやコレ目立たないにも程があるでそ!!(;´Д`)
開店(予定)50分前に到着。
開店時間については色々と噂があり、曰く「1時間遅れはざら」、曰く「日によっては14時過ぎも」等々。
実際その日にならないと分からないのでドキドキしながら待っていると、12時前に店主らしき男性が。
「お!!今日は定刻通りか♪」と思ったら…1枚の紙を扉に貼り、「すいません!!今日は遅れます」と謝罪。
貼り紙を見ると…
カシミール4
…おおおお…見事に洗礼を受けました((((;゚Д゚)))
その後、列のオッチャン連中と談笑しながら待つ事50分、「お待たせしました!!」と店内へ通してくれました。
カシミール5
細い「鰻の寝床」的な通路を通って店内へ。
店内はL字カウンター10席のみのなかなかに狭い空間。
外観から想像した通りの閉塞感ですが、外観から想像する以上に綺麗に整ったBar的レイアウトです。
FMラジオが流れ、カウンター棚にはCDがズラリ。どうやら音楽好きみたいですね~。
列の順で奥へと詰めていき、席に着いたのは何と6人。おっとこれはレアですねー。
改めて店主を拝見すると、めっさ人の良さそうな兄さんやないですか(´∀`)
どんな強面の偏屈オヤジが出てくるかと最初はビビッてただけにちょっと意外でした(笑)
偏屈どころかめっちゃ腰の低い方で接客対応はバッチリ。時間が押すのもこだわり故といった所ですか。
カシミール1
壁に貼られたメニュー表を拝見。
基本は「ビーフ」「チキン」「マトン」「キーマ」「野菜」「タマゴ」「ほうれん草とチーズ」の7種類。
更に「ミックスA(任意の肉+野菜)」と「ミックスB(任意の肉+野菜+タマゴ)」の合計9種類があります。
辛さ増しの指定も可能で(料金増)、ライスは白米or玄米からチョイス出来ます。
ここは欲張りとして「ミックスB」を「マトン」、「玄米」指定でオーダー☆
オーダー後、各1皿分ずつを別々に作るという、効率的には破滅的と言って良い丁寧な仕事振り。
スパイスの調合も具材のカットも全てオーダー後。確実に出来立てのフレッシュさが味わえるという寸法。
オーダー後、ざっと待つ事15分でブツが登場。
【ミックスB(マトン+野菜+タマゴ)・玄米チョイス】1,000円
カシミール7
ビジュアル的にちょっと…いやかなり独特のカレー。その香りからもスパイスの芳純さが伝わってきますね。
具はマトン、切り崩した茹で卵、豆腐、トマト、オクラ、レンコン、茄子、大根、さつま芋、ほうれん草と超豊富。
ルーはサラリとしたほぼ粘度0%のスープ状。これが固めに炊かれた玄米と見事にマッチしています。
カシミール6
まずズバッと切り込む香辛料の芳香から仄かな酸味とスープの旨味がじんわりと広がり、
最後にキレのある辛味が迫ってくるという、様々な風味・味わいが段階的に攻め込んできます。
弾ける様な爽快感あるスパイス感に様々な具材の味わいが組み合わさって、何とも複雑且つ繊細極まる調律具合。
マトンの野性味溢れるクセに全く負けていないルーの存在感が凄いですな。
油をほとんど使用していないのか、後味に全くしつこさが無く、食後の胃も全くもたれないスッキリ具合。
カレーを食した後とは思えない程の薬膳的な気分を感じます。
カシミール8
ただ、野菜や茹で卵がミックスされている為か、かなり味わい的に柔らかい印象。
もしかしたら「肉系1本+辛味増し」とかのほうが、ガシッと方向性が固まって好み的には合うかも。
ライスもかなりの盛りっぷりで並でも十分な量。というか「大盛り」のドカ盛り具合を見てビビリました。
伊達に生きた伝説にはなってないと思わせる、相当に作り込まれた上質さを感じます。
長く大阪TOPに君臨していた理由も分かりますね。
ただ、この味わいは余り一般受けするタイプではないですね。
欧風、インド、タイ、シンガポール、マレーシア…様々なカレーがありますが、どれにも該当しない印象。
「二郎系」の如く「カシミール」という食べ物みたいな。
確実にマニア受けのカレーなんで、普通をイメージして行くと「なんじゃコリャ!?」って事になり兼ねません。
(まぁ、普通のカレーを食したい人がこちらに訪れるとは思いませんが)
更に当然付け加えるべきは「開店時間の不安定さ」「待ち時間」
これはどう贔屓目に見てもマイナス要素。
仕事が丁寧なのも影響していますが、とにかく回転が悪い。1順目を逃すと相当待つ事になります。
実際、本来の開店時間から考えると、1順目でも席に着いて品が提供されるまで1時間30分程掛かっている訳です。
普通のビジネスマンの昼食や時間の隙間を縫って来る人にはとてもお勧め出来ませんな。
それらの時間に関する制約が無く、且つ忍耐力があるのならば、非常にお勧めなお店ではあります。
また行ってみたいお店ではありますが、何分ハードルが高過ぎて再訪出来る自信が無いですね。
土曜日が不定休になってるんで、休日を棒に振る覚悟で再訪してみるのも有りかも( ゚Д゚)
【カシミール】
ジャンル:スパイスカレー
電話:06-6944-8178
住所:大阪府大阪市中央区東高麗橋6-2
交通手段:地下鉄堺筋線 北浜駅から徒歩約5分
営業時間:12:00~売切れまで(OPEN時間の遅れ多々あり)
定休日:土曜・日曜・祝日
駐車場:無
サイト:無

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